水に良い言葉を書けたらきれいな結晶を作るとか、
「きれいの定義なんて人それぞれなのでは?」
汚い言葉をかけたらものが腐りやすくなるとか……
「……また、検証の面倒な」
ああいう、言葉の力を過信してる発想はさ。科学的に問題なのもあるけど……実際にはきれいな言葉を悪意を持って用いることって多いわけで、倫理的にも問題だよな。
「歪んだ認知と言ってしまえばそれまでではありますが……世の中、お疲れ様ですと、ご苦労様です、のどちらを使うかで発憤するひともいますものね。どちらもきれいな言葉なのに、勝手にランク付けして、見下されていると解釈する」
「どちらの言葉を書けると、腐りやすくなるのかしらね」