朝起きたら、山が見えなかった……
「夕方には見えるようにはなりましたが、本当に黄砂が酷かったですね。」
春の霞……などと昔の人はあれを見て言っていたのだろうか?
きれいな雲ではなく、大気を漂う砂塵だと気づく人はいたのだろうか?
「少なくとも工場の煤煙はなかったころでしょうけど、知っていても砂塵があんなに高く舞い上がるとは思えないわね」
冬物を洗ってしまいたいんだけどなぁ。
「明日も怪しいみたいですね、セーターなど洗うには手洗いモードで、脱水弱めですから、水気があるものを干すことになりますから……」
やっかいだなぁ。
そういや、久しぶりに河内貯水池のあたりを車で走ったが、平地よりあっちの方が桜が咲いてるような気がする。
「温度変化の関係かしら?山の方が暖かいなんてことも無いでしょうし。」
まあ、桜を見に来た人たちにとっては幸いだったろうが。