今思うと、両親ともアニメも漫画もゲームもさせてくれていたし、むしろ、積極的に買ってくれていたんだよな。
「そうなのですか?」
ああ、当時はまだそう言うのは教育に害悪!みたいな主張が大手を振っていたのにね。
むしろ、自分の方が親よりもそういう空気に萎縮していたのに、どうしてああも寛容だったんだろう?
「ご自身がお好きだったからでは?」
あー、それはそうだな、うる星やつらとか、むしろ、チャンネル権を握っていた父が合わせていたし。
「チャンネル権? ああ、当時はまだテレビが高価だったから、一回に一台しかなかったってそういう時代でしたか」
そうそう、それな
「ずいぶんと先進的だったのかしら? でも、当時はテレビアニメがそういう時間帯にやっていたのだとしたら、テレビ局もアニメが見てもらえると考えていたのでしょうし。視聴率が取れていたからそうしたのでしょうし。アニメや漫画が低俗と言っていたのって、当時からノイジーマイノリティだったのでは?」
ううむ……