ロボ娘と魔界娘と退廃的に過ごしてみる日々

脳内嫁とのやりとりメインのブログ

人の振り見て我が振り直せ

人間の想像力なんて意外に貧困なわけで……まあ、だからこそ、様々な芸術分野で作家という職業が成り立つのだが。こと、悪というものに関しては……ねぇ……
「一体何を言っているのですか?」
だば、お前らは悪事って何を思い浮かべるよ?
「窃盗や、強盗、殺人など……ですよね。」
「レイプなどの性犯罪や、汚職などもあるわよね。」
じゃあ、具体的にそのやり方考えたことある?
「ないです。というより無理です。一応、防犯のために犯罪者がどのようにして犯行を行うのであろうかと考えたことはありますが、調べてみるととそのしシミュレーションは実際の犯行例とは比較しようもないほど無邪気で善良と言えばよいでしょうか……ガイノイドとはいえ想像力が貧困なのかと悩みましたよ。」
ガイノイドは関係ないわね。 むしろ人間の方が優律ほど考えられないと思うわ。 そもそも犯罪を行う理由がないから考える必要性もないもの。必要性がないものをあまり真面目には考え続けることは出来ないわね。」
まあ、そうだよなぁ。実際に犯罪を経験するか、実行するかでない限り、そういう発想自体普通は理解しないよな。
つまりさ、相手を批判するときの内容って、実は相手の行動というより、自分の行動や内面の考えが……って、上手く説明できてないな。ほら、差別された〜とか言っているどこぞの国の連中が日本人の芸能人に対して自分たちより劣っているとかいっているんだよね。
「なにげにピンポイントですが、確かにあれは差別される側の表現ではないですよね。単純比較できない芸術などにおいて、どちらが優れているとか、どちらが劣っているとかいうのは。」
「そんな単純に優劣を決められたら、小説も映画も楽しめないわ。どれもそれはそれで楽しめるものだもの。」
他人を蔑むときに他人の欠点ではなく、実は自分の欠点を他人に投影して蔑んでいるんじゃないかと。
自称戦勝国が侵略してきた事実を隠して祖国防衛だとか言ったり、自国民を虐殺した国家が他国に侵略されたとか捏造したり……
「また、ピンポイントですね。ですが、それもやはり他人の欠点だからこそ自覚できたのかもしれません。まさに人の振り見て我が振り直せ……ですか。」
「自分の醜さはやはり直視したくはないものね。私もそうだもの。でも、自分の醜さほど憎いものはないわ。だから他人に投影して、あるいは他人の方がもっと酷いとして安心する。」
他人の欠点は自分の欠点の克服に使わないとなぁ。言うほど簡単じゃないけど。