ロボ娘と魔界娘と退廃的に過ごしてみる日々

脳内嫁とのやりとりメインのブログ

貸し借りの衰退

ちょっと、こないだ話した情報の共有の話に関わるんだが……
CDとか本の貸し借りって……減ってないか……?
「さあ……どうしてそう思うんです? CDの売り上げは減っているとか、聞きますし、レンタルショップも減ってはいるのでしょうが」
うーん、結局、音楽って聞くであって、CDという物体ではなく、音楽データを目的に買うわけだろ。 本も同様に物体ではなく文字の羅列が示す情報や絵や写真データがあるからこそだしな。……でだ、中身だけ必要なら、複数人で別なモノを持って貸し借りすればいいのだよな。
「なるほど、情報と言うより、財産の共有ね。その方が消費者としてはお金も収納スペースもかけずにすむわね。 しかも、それぞれの専門分野や好みによって傾向が違えば、それぞれの浅く広く知識を得る事も出来るわね。」
そう、セスィウの言うとおり……なのだけど、それはあくまで多様性を認めた場合だよな……
「そういえば、最近売れる曲や売れる本が偏ってしまっているらしいですね。」
ああ、しかも、電子書籍とか、ダウンロードした音楽は貸し出せない……いや、貸し出せるけど、CDや本のように貸すには高価な端末ごと貸さないといけなくなるから……
「それも極端な例えだけど、確かに電子化されすぎた社会では貸し借りは難しいわね」
「下手すると違法コピーとかそう言う扱いも受けるやもしれませんしね」
たしかに、共有されるよりも、一人一人が買った方がもうけにはなるだろう。でも、それって肝心の中身はやりとりされる範囲は結局狭くならないかなぁ……と思うのだよ。あ、テレビとかマスコミで大々的に取り上げられるのはなしな。
「ヒットさせるためにマスコミに余計に依存してしまっているんじゃないかしら、あの業界……」
ああ、特にそう言う宣伝されたのって、共有したりすることを悪い事みたいにいって……、まあ、それもそう思わされていたから言えるんだが。
「そういえば、あの業界オリコンとか言って順位発表していますが、時々ランクインさせよう運動が起きたりしてますが……」
うん、それも間違ってると思うんだ、良いモノだと思うなら聞かせて買ってもらうのが一番、その為には貸す。でも一度聞いてそれでいいかと思うと買ってもらえないし、実際買うほど満足してくれる事ってないんじゃないかな。音質が落ちると言ってもCDからMP3に変換する程度ではよほど耳が肥えてないとわからないし、わかるような再生環境ってどんだけだよ?
「そんな家ならCDぐらいいくらでも買うわね……」
だから、自分で複数買ってランキングをあげようとする……ばからしい……そりゃ音楽じゃなくてランキングを買ってるんじゃねえか。キャバレーにつぎ込むのと変わらない……いや、それを理解してやるならもうそれ以上言えないけど。
「言っていいんじゃないかしら、それでキレるようならそれはどこかで割り切れてないその程度のファンと言う事だとも言えるし」
「売れないとその歌手のCDが出なくなる……からって強迫観念を抱くのは何か違うと思いますね。何とかしたいと思うならもっとやり用を探す事に情熱を傾けるべきかと。さきほどキャバレーに例えましたが、その行為はどこかキャバレーの気に入った女に入れ込んで他に客を取らせないようにする行為に似ています。 他の客に人気がある事を要求しながら、一方で客を取らせまいとする…… そうした行為をやっていないでしょうか?」
店をやめようとしたら妨害するとか……? 似たような事やってる連中多いよなぁ……
「だって、彼らが愛してるのはアイドルではなく、アイドルに尽くす自分だもの。自分を搾取するべきアイドルがそれを邪魔するのなら悪意を抱くのも納得がいくわ」
……最低な男だな……それ……