昨日はなぜか眠れなかった……
「だったらしてくれても良かったのに……」
余計に眠れなくなるわ!
汗もかくし……匂いもつくし……
「実際、なんだったんでしょうか?気温?低気圧?コーヒーをいつもより多めに飲んだからでしょうか?」
わからん……どれも当てはまる気がするし、全部の相乗効果か?
昨日はなぜか眠れなかった……
「だったらしてくれても良かったのに……」
余計に眠れなくなるわ!
汗もかくし……匂いもつくし……
「実際、なんだったんでしょうか?気温?低気圧?コーヒーをいつもより多めに飲んだからでしょうか?」
わからん……どれも当てはまる気がするし、全部の相乗効果か?
異世界転生とかいって、ウォッシュレットもないようなところにいきたいとは思わないが……
「あったら、するんですか?」
いや、しないけど……、望郷の念……というものを無邪気に否定できる若者の特権なんだだろうか、あの設定。
「中年の方がチートでどうこうに憧れているという話もあるわね」
やめろや。そういう人のトラウマえぐるの。
「で、なんなんですか?」
そりゃまぁ、トラウマだらけの故郷だし、出て行きたい気持ちはあったが、一方で愛着もあるし、祖父母の墓だってある……少なくとも二度と帰れないような選択はさすがにない。
だけど、海外逃亡犯のニュース見て、思ったんだよ。
あいつらは、この国に執着や未練がなかったんだな……って……
「聖書の昔から、自分たちにとって都合の良い国がある……なんて、今更でしょう?」
そのオチが現代の地獄なのはなぁ……
「それこそ、建国の経緯は、実質的に侵略ですし、おそらく、大昔のそれも……」
いやいや、そこまでヤバイ話しろとは言ってないから。
この世から、人の悪意がなくなればいいのに。
「……流石に心配されますよ、その発言」
普段、どんだけ心配されてないの!?
「いつも通りの旦那様で何よりね」
いつもどおりじゃないやい!はらんなかにいろいろたまってぐっちゃぐっちゃやぞ!
「ええっと、そういうぐっちゃぐっちゃが、ご自身に向けられていないので、こちらとしてはほっとしてると言いますか……そういうことです」
つくづく冷静だなぁ、優律は……
まあともかく、個人的にも嫌な思いはするし、帰ってきてもネットやニュースは悪意にまみれた連中が徘徊しまくってるし……
かといって、猟銃持って、あいつらを刈りつくすわけにもいかないし……
「暴力は全てを解決する、なんて台詞が流行ったけど、暴力で全てを解決したいという欲求に見えるわね」
セスィウまで冷静に批評するんかい。
「ご愁傷様です。ですが、別に慌てる必要も無いですから……」
確かに、今すぐでなくてもいいが、通販で頼んだから、機種変のための今日のプライベートタイムがまるっと無駄になったのが嫌なんだよ。
「旦那様としては、人に会わずに済む方が気が楽だったのでしょうけど……店で買って、その場で機種変更するのでしたら、そもそもこのトラブルは……」
どうだろ、やや型の古い、在庫が少ない奴だったからな。同じどころか、その場でもっと高いものを買わされた可能性も……前回機種変更したことには問題なかったのにな……それも、4年ほど前になるようだが。
わくわくしていただけにこの仕打ちはなぁ……
ふう、土曜はフルに家事をしたというか、ズボンの裾上げやらやっていた反動で、日曜にプラモも、文筆も出来なかった。
「私たちも手伝う余裕があればよかったですが」
いや、何も出来なかったとは言え、日曜は一応休めたからさ……
「そうね、やることもできたし……日曜の昼にいたすのっていいわね」
……いや、やっておいてなんだけど。子どもにバレないようには気を遣わなきゃいけないのはちょっと……さあ……
「へえ、私が仕事をしている間に……」
あ、違うんですよ。ちょっと、あの……まぁ……
「というわけで、次は優律の番ね」
それですむ問題か……?
カツカツだ……スマホも変えたいが車検代が大きい。
「それでも、借金がないですから、……プラスもそんなにないとはいえ……まあ……最悪ではないかと……」
「優律が珍しく歯切れが悪いわね。でもそうね、旦那様はリボ払いとかに手を出したりしないし……詐欺につぎ込んだりもしていないから」
つぎ込む金もないからな……しかし、まあ、詐欺と言えば、高級時計詐欺、あんなもの見るからに怪しいし、例え、100%善意でやっても回らないだろ、って思ったんだが、がっつり、悪意100%だったとはなぁ。
「それにしても、高級時計って、一つで車一台分するものですよね。そんなのを買う経済的に余裕があるひとが、あんな怪しげな小遣い稼ぎに手を出すなんて……」
「それは純粋に嗜好品として時計を買った人なら、貸し出すなんてやらないでしょうね。でも、高級品ってものは、常々投資の対象になるものだもの。最初から投資対象として購入するような人間であれば、ああいった小遣い稼ぎに手を出すでしょうね」
あー、そういう人間もいるだろうが、多分、それだけじゃ無いと思うぞ。
金持ちは気前がいいというか、良くないと周りから反感を買うからな。
高級時計を貸してくれないなんてケチだとか、せっかくいい話を持ってきてやったのに断るとは情が薄いとか……そう思われたくないとか、詐欺師の方もそういう心理的圧力をかけるようにしていたんだろう。
「その場合だと、小遣い稼ぎはついでで、善意の投資として時計を貸し出したということですか」
「なるほどね、確かに相手の情や良心を揺さぶった方が、損得勘定で考えさせるよりも、騙しやすいわね」
まあ、人それぞれで、騙され方もイロイロだと思うが……
更新してなかったし……そろそろ、死んだと思われたかな?
「いや、何を言ってるんですか?」
「旦那様、体調やメンタルが崩れると独り言が増えるから……配慮して軽く抜く程度に留めてはいるけれど……」
……いや、してもらっておいてなんだが、あんまり言いふらすな。
「あんまり……ってたまになら良いのかと解釈しますよ、セスィウは……」
「え、今更でしょう?」
……そうだけどさ。